デンソー寮生向けの「こころ弁当」の話

デンソー寮生向けの「こころ弁当」の話

18才で新入社員としてデンソーに入った時、

車通勤が禁止されていたため、しばらくの間寮に入っていたことがある。

 


いなべ市の大安町にある「青山寮」。

 


部屋は6畳で畳が敷いてある。
柔らかい布団も、綺麗な大浴場もあるし、共有のトイレはいつもピカピカやった。

 


どこの寮も一緒か分からんけど、
友人や恋人、ようは、寮生以外の人を入れたらあかんのも寮のオキテ。

 

 


「THE 寮」って感じ。(他知らんけど。)

 


寮には食堂があるんやけど、従業員はいろんな勤務帯が

あって帰ってくるのがバラバラなこともあり、食堂的にも提供できる食べ物に限界があった。

 


カレー、うどん。あとは、

あまり美味しいとは言えない乾燥しとってカピカピの食べ物ばかりやった。

 


1ヶ月ぶりに実家に帰って、お母さんに生姜焼きを食べた時、

泣きそうなくらい美味かった記憶がある。

 

 


あったかい。

おいしい。

たくさんある。

 


ちょうど3人の友達とゲーム(ウイイニングイレブン7)をしながら

俺が一番右の場所で食べとって、ひとつ左の友達が点数いれられとった。

 


とかまで覚えとるレベル!!
それくらい、感動的やった。

 


あれから、16年。


寮の食堂はなくなって、ファミマがひとつ増えただけ。

まじで何も変わってない。

可哀想。

今日、寮館に「こころ弁当を宅配させてもらいます。」という挨拶をしにいった時に、最初嫌な顔をされたけど、

「僕もここに居たことがあります。食べ物に困ってて、そんな寮生にあったかい弁当を届けたかったんです。」

って誇張しながら伝えたら、
まじで満面の笑顔をしてくれた。
(マスクやったけど。)

 


俺が16年前に戻って、こころ弁当のことを知ったらどうするやろう?

答えは、こう。

「買います。売ってください。」

 


当時の俺に持っていってあげるつもりで、
こころ弁当をつくりました。

 


SASANAのおいしい弁当を
感動生姜焼きを作ってくれた母が
あの頃俺が住んでいた寮に。

 


愛情と温もりを持って。

 

 

 

 

 

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