【神田カウンセラー】17年間引きこもった糸井さん
17年間引きこもった糸井さん
こんな動画が流れてきました。
京都に住む、糸井博明さんは、
現在50才ですが、
中学2年生から32才までの17年間、引きこもりでした。
洗濯物をたたみながら、
動画を見とったら、
あまりにも内容が衝撃だったので、何回も見ました。
そして、動画の最後の方にもありますが、自費で本を出版されていたので急いで購入!
「スイングバイ」というのは、
”最小限で最大の力”を出すことらしいです。
内容がおもしろく、
一瞬で読んでしまったので、
そこから得た気づきをシェアしていきましょう!
糸井さんは、6人家族で3兄弟の次男。
お母さんと、お父さんと、祖父母をあわせて6人。
引きこもりになった理由は、
動画の中では、
「学校の勉強についていけなくなった」と言われていましが、
本書には、
・お父さんとおばあちゃんの不仲
・過剰な宗教信仰の押し付け
・虐待
などもあった、と書かれていました。
当時の記憶が、
「自分の部屋から台所、お風呂、トイレの導線の記憶しかない」
と言っていたことが、あまりにもショッキングやった。
そうやんな。
17年間ってどれだけ長い月日なん?
俺が今37才やで、
20才からずっと外の世界を
直視してないってことやもんな。
糸井さんは、
統合失調症という精神病や、
口腔心身症(こうくうしんしんしょう)という
原因不明の症状にも苦しめられていました。
俺は医者じゃないので、
こういった病気や疾病については、
詳しく言及できないけど、
ストレスや苦しみが一部体にでてきとるってことだけは確か。
当時、引きこもったときの気持ちとしては、
・兄や弟と比べて、自分だけ大切にされてなかったことへの憤り
・虐待をしてくる親に対しての、怒り
そういったものがあったみたいです。
でも、31才になったとき、
虫歯の限界がきて、
全ての歯がボロボロになった。
そのときに、「このままじゃ、◯ぬ」って感じたらしい。
そして、その晩、
自分の抜けた歯茎の歯型をつけた紙と、
1万円をセットにして、
弁護士事務所のポストに投函して、助けを求めた。
「このままじゃ死ぬ。自分という存在が、この世に生まれてきたことを誰にも知られることなく、人生が終わってってしまう。そんなんじゃ嫌だ」
心の底からそう思ったらしい。
つまり、
”俺の存在をもっと認めてほしい”
”俺の生き様をいろんな人に知ってほしい”
って、願っとったってことやんな。
そこから、高校/大学と通ったり、
障碍者の作業所で働いたり、
自動車免許をとったり、
東日本のボランティアに参加したり、
とにかくいろんな行動をしとった。
で、現在は、
人のためになることをしたいってなって、
障害者生活支援員として、
働く傍ら、「引きこもり活動家」として、
講演活動をしたりしとる。
もう!
すごいエネルギーをもっとるよな。
ここからは、考察やけど
ずっと、自分がこうなったのは、「親のせい」だ
とか、
「でもそんなことない、自分が悪いんだ」 とか。
自責と他責の葛藤しとったんやろうな。
だから、どっちにも進むことが苦しい。
引きこもっとる間は、
部屋の中に閉じこもって、
スーパーのチラシに
”ほしいもの”を◯ふっとったら、
お母さんが買ってきてくれる。
買ってきてもらって、あたりまえ。
だって、あんたらが俺をこうしたんだろ。
だから、あんた達にも責任がある。
こうやって思う糸井さんもおったと思う。
でも、逆の糸井さんもおったはず。
悪いのは、お父さんやばあちゃんじゃない。
こんな歳になって、
いつまでも自立できない自分自身のせいだ。
俺には、勇気がない。
こんな障碍者、どこに行っても居場所なんてないって分かってるけど、一歩を踏み出す勇気がない。
おそらく、家族と自分を交互にずっと責めとったんやろうな。
でも、いよいよ歯の限界がきて、決断したんやろう。
「自分で自分の人生を進むこと」に。
家族も自分も、悪くないことを受け入れた。
だから、全部願いがかなっとる。
だってやっぱ本に書いてあった
このセリフを見たときに思ったもん
”自分という存在が、この世に生まれてきたことを誰にも知られることなく、人生が終わってってしまう”
この言葉からも分かるように、
糸井さん自身、
17年間ひきこもっとる間、
自分がこうなりたいっていう明確な姿があったんやと思う。
それが、誰かのために
何かを伝えていくことや、
障碍を抱えている人達の手助けをすること。
そんなでっかい夢を持ってない限り、
こんな真逆の17年間の体験をする必要はないもんな。
みんなも知っておいてほしい。
自分達が今なんでそんな苦しい目にあっているか
それは、自分たちがこの先、
人生で同じ痛みをしている人たちの痛みを知ってあげるため。
そこからはい上げる方法も伝えてあげられる。
いま、身に起きている不幸や苦は、全て、誰かのためになる。
きれいごとなんかじゃないぞ。
俺が身を持って体感しとる。
親から関心を持たれず、孤独やったとき
会社で理不尽ないじめにあったとき
離婚や、子どもと会えない苦しみ。
全部、お客様の痛みが分かる。
手に取るように分かる。
這い上がる方法も分かる。
今このブログを見てくれとるような人は、なにかしら、悩みがあるはず。
じゃないと、こころの銭湯にたどり着かんよな笑
でも、大丈夫。
それは、不幸じゃなく、幸運なことなんや。