【感謝祭】バウンダリーについて

【感謝祭】バウンダリーについて

 

別記事でもご案内
させてもらいましたが、

今月6月でこころの銭湯は5周年となります。

 

本当にいつもありがとうございます。
 

今回のブログでは、

”境界線”とは
なんなのかがもうちょっと
イメージがつくように
説明していきます。


 

前回のこの動画の中では

 

 

「物理的な人との距離」

っていうイメージしか
つかなかったかなと、
言葉足らずだったかなと反省。


 

なので今回は、
一番身近でわかりやすい

「お金」を例にして、
心のバウンダリーについて
掘り下げてみます。

 





 

イメージがつくように、
皆さんに出題形式で
やっていきます!!


 

Q. あなたが一番大切にしている人から、


「お金を貸してほしい」と
言われたとき、どんな気持ちになりますか?

 


または、どんな行動をとると思いますか?

 

以下の回答からそれぞれ一つずつ選んでみてください

 

〈気持ちの選択肢〉

A:頼ってくれて嬉しいと感じる

B:戸惑いやプレッシャーを感じる

C:少し距離をとりたくなる(警戒する)

 

〈行動の選択肢〉

A:理由と金額によっては貸す

B:貸すが、その後モヤモヤが残る

C:どんな理由であれ貸さない


 

選んでみましたか?


この回答を通して見えてくるのが、

自分の「心の境界線(バウンダリー)」
の位置関係です。


 

お金という現実的なテーマは、
境界線のあり方を具体的に
浮かび上がらせてくれます。


 

では解説していくので、

自分が選んだものを
確認してみてください!


 

▼気持ちA:頼ってくれて嬉しいと感じる

価値観

「頼られること=自分の価値」と感じやすく、
相手を助けることでつながりを実感するタイプです。


デメリット

相手に合わせすぎて、
自分の本音や限界を
無視しやすくなります。

貸した後に
「本当はイヤだったかも」と気づいて、関
係が苦しくなることもあります。


 

▼気持ちB:戸惑いやプレッシャーを感じる

価値観

「断ること=冷たい」と
感じてしまい、
「期待に応えなきゃ」という
思考に傾きやすい傾向です。


デメリット

自分の中に葛藤が起き、
答えを出せないまま
ズルズル引きずってしまう。

相手との関係も、
自分との関係も
どっちも疲弊していきます。


 

▼気持ちC:少し距離をとりたくなる(警戒する)

価値観

「お金の話をする=信頼関係が崩れる」と
考えがちで、無意識に関係を
遮断することで自分を守ろうとします。

デメリット

本来大切にしたい相手との
関係までも遠ざけてしまう
ことがあります。

 

▼行動A:理由と金額によって貸す

価値観

「条件が合えばOK」という柔軟な思考。
ある意味ではバウンダリーを
うまく使っているようにも見えますが、、、

 


デメリット

その“条件”が曖昧なままだと、
「こんなはずじゃなかった」と
後悔することも。

線を引いたつもりが、
引けていなかったというケースも多いです。


 

▼行動B:貸すが、その後モヤモヤが残る

価値観

「貸さなきゃ悪い」と
思い込んでしまいがちなパターン。

表向きは“良い人”に見えるけど、
自分に嘘をついてしまう。

 


デメリット

モヤモヤを抱えたまま
相手と接することになり、
結果として関係が
不自然になってしまいます。

「貸して後悔」→「貸さなければよかった」
という悪循環にもなります。


 

▼行動C:どんな理由であれ貸さない

価値観

「お金の貸し借りは絶対NG」と
いう強い境界線を持つタイプ。
信念が明確なのでブレないメリットがあります。


デメリット

その線引きが“無言の拒絶”に
なってしまうと、
相手が「自分は大切にされていないのでは?」と
感じることも。

 

 

 


はい、いかがでしょうか?

 

 

 

 

「お金の貸し借りはダメ」っていう
家庭で育ってきたら、


当たり前のように
行動Cを選ぶやろうし、
「困ったときはお互いさま」っていう
文化の中で育った人は、
行動AやBを選ぶかもしれやん。


 

つまり、
何が言いたいかというと、


 

どの選択肢にも、

その人なりの

「価値観の背景」がある

ってことです。

 

そしてこの価値観は、

家庭環境、

過去の経験、

人との関係性、

自分の中にある信念など、


いろんなものに影響されて、

自然と形作られてきたはずです。


 

でも、ここで一番大切なのは

自分が選んだその答えを、
ちゃんと“相手に伝えられるか”どうか。

 


 

 

「助けて」と言ってきているのは、

自分にとって大切な存在やで、
その人に対して、
自分の価値観に基づいた選択を、

恐れずに“言葉にして伝える”
ことができるか。


 

これが、「境界線を引く」うえで
の大きなポイントなんです。



例えば、
行動A:理由と金額によって貸す

を選んだ人でも

ただ「わかったよ」と言って

貸すのではなく、


「今回は理由を聞いて納得できたから貸すね。

でも実は私も将来のために
計画的に貯金しているから、

次は貸せない!って決めてから。

それでもあなたのことは
大切に思ってるし、応援してるよ。」


 

こんなふうに、

「今回OKだけど、ここが私の線です」

伝えることで、

自分を相手を尊重できる線を引けます。


 

または、
▼行動C:どんな理由であれ貸さない
を選んだ場合も、

ただ冷たく「無理」と突き放すのではなく、

 

「あなたのことは大事に思ってるけど、
私は昔から“お金の貸し借りはしない”
って決めてるんだ。

それは信頼していないからじゃなくて、
自分にとって大切なルールを守ってるんだ。

そのかわり、

他にできるサポートがあれば
全力で力になるから、言ってね。」


 

こうやって
“断ること”が即ち“関係を壊すこと”
じゃないということを、
言葉でちゃんと伝えていきます。


 

このように、
バウンダリー(境界線)は、
実際に目に見えませんが、


言葉にして初めて、
「相互的な価値観の共有」
になっていきます。


 

「線を引く」とは
冷たくなることでも、
相手を拒絶することでもないでの、
すこしずつで良いので、
やれる所からやっていきましょう!!



はい、こういった内容を
さらに詳しく講座でお伝していきます!


 

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皆さんまってます!

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