【神田カウンセラー】生きる"小林正観"さん

商店街にお店を出店してから、
しばらくたった。

すずらん通り。

高校のころ、よく四日市に来たけど、

ここには来た事がなかったな。

行くとしたら、

 

「バンカン」
 

 

「東海ボウル」
 

 

学ランのズボン(スケーター)を
買いに来て、

ボーリングして、
罰ゲームでナンパさせられた
苦い思い出の四日市。
 

(人生初めてのナンパで震えながら全拒否される×3組で撃沈)

 

そんな思い出しかない。
 

 

まさか、縁もゆかりもない
四日市にくると思ってなかった。

 

オープンしたての頃は、
母と共同出店ということで、

 

「高花平の市営住宅住まいが、四日市にお店を出せるなんて夢のようやな」

 

なんて話しとったのは、
パンデミック真っ只中のころ。

 

 

 

それにしても、
水谷さんとの出会いはやばかった。

 

銭湯の前にある、
「水谷仏具店」の3代目。

こんな感じで一緒に
動画を撮る仲でもある

@counselor_syotengai #四日市 #商店街 ♬ オリジナル楽曲 - 廃れた商店街を繁華街に変えるカウンセラー - ひろ助商店街

 

 

 

 

水谷さんは、毎日、

毎日決まった時間にお店にきて、
 

決まった時間にほうきで
タバコの灰や、
落ち葉をちりとりに詰めて

店の前にたっぷりの水を撒き、

最後の最後に、花壇の植物に水をあげる。

 

それから、シャッターをあげ、

 

入り口の可動式屋根の
オーニングを手動でまわす。

 

毎週、木曜日は共同のゴミ箱を
キレイにキレイに洗剤で洗う。

そこから、ひろ助のギミックと、
青色のベンチを出してようやく
店内にはいる。

 

1000日以上見てきたけど、
このルーティンは崩れやん。

 

俺にとって、学びはデンソー。
 

人生の半分はデンソーで学んできた。

でも、会社員を卒議論してから
四日市の商店街に引っ越してきたわけやけど、
ここでは水谷さんから学びたいと思っとった。

 

潜在意識が思っとったんやろう。

だから、俺もホースを買って、
毎日水谷さんに負けじと店の前を水撒きした。

最初はケチってAmazonで買った
やっすいホース。

店の中の蛇口から繋がなあかんで、
短いし、撒いとったらとれてしまう。

 

その次買ったホースもうまくいかん。

 

2年経ってようやくケチらずに買った

 

 

"良い"ホースは、
ずいぶんと長い間、
ストレスなく使わせてもらっとる!

 

それもこれも、「謎の水撒き」をするため。

 

ばあちゃんが死ぬ半年くらい前やったかな?

市立病院にいったあと店に遊びに来る前に、
水谷さんとなんか喋っとってから、店にはいってきた。

 

俺は気にせず、仕事しとったら、
ばあちゃんが

 

「あの人はえらいなぁ。」

 

「どうしたん?」

 

「しっかりしとんでぇ」

 

「そやなー」

 

「あと面白いしなぁ」

 

「そやなー」

 

 

「いつも綺麗にしてくれてありがとうございます

 

って言っといた。

 

いつも綺麗好きやなぁ。

って聞いたわ」
 

 

「何て?」

 

 

「そっちの方が気持ちいいですやろ

って言っとったわ」

 

 

ありえやんくらい泣いた。

 

そうやったんや。

 

俺がなんとなく始めた水撒き。

なんとなく真似した水撒き。

水を撒く理由や目的がわからんすぎて、

ネットで調べたけど、

 

店内に埃がはいってこやんようにするためとか、

 

空気を清めるためとか、

 

なんかピンとこないことばっかりやったけど。

 

 

 

そうか。

気持ちよくしたかったんか。

 

みんなを。

それに気付けたことへの喜びと、

感謝の気持ちで、嬉しくて泣いた。

 

 

こうやって、なんか分からんけど

恐れじゃなくて、"愛"の中におる人。

 

 

自分が恐れの中におると、

あまり感じないその人の魅力が、

自分がいい気分でおるときにこそ、

ようやく気付ける貴重な人。

 

 

新宿におっても分からんけど、

岩手県行ったらわかる。みたいな。

 

 

こういった人になりたい。

 

 

ただ、たんたんと、

自分の使命や人生のシナリオを分かってて、

何の執着もなく、ただ与えれるひと。

 

 

リアル小林正観さんやな。

いつもそばにおって、
学ば(真似ぶ)させてもらえるだけでありがたい。
 

そう思える、ワイン20杯目のきょうこのごろ。