お母さんの愛
幼いころ、
私は「愛」というものを
よく知らなかった。
今ならわかるよ。
お母さんや、おばあちゃんの
精一杯の愛で私を愛してくれたこと。
二人とも不器用で
少し違う愛し方だっただけ。
ただ、私が育ってきた「愛」は、
条件付きだったからね。
幼いながらに胸が痛んじゃった。
一回の失敗も許されず
私の気持ちは無視して
怒られる、否定されることが
私をいつも待っていたから
苦しかっただけ。
けどね、そんな中でも、
母や祖母の笑顔が
見える瞬間もあった。
その笑顔が、私にとっての
唯一の光であり
幸せな時間でした。
だから、その笑顔を守るために
私、必死だったんだね。
大人になった私は、
自分の心に空いた穴を
埋めたかったのかな。
人一倍「愛」に執着して
生きてきました。
誰かに愛されるためには、
どうすればいいのか。
私がどう変われば、
私を愛してくれるのか。
そんなことばかりを考えていた。
そんな私が、本当の「愛」を
知ることができたのは、
ある一人の存在のおかげ。
その人は、どんなときも
私を信じ、見守り、そばにいてくれた。
「ふーちゃーーん」と呼ぶと、
いつも
「はいはい、じゅりちゃんどうしたの?」
と優しく振り向いて抱きしめてくれた。
私のお母さんは、
どんなに追いかけても、
どんなに叫んでも・・・
私のほうを向いてくれなかったから。
すごく、うれしかった。
恥ずかしながら・・・
ふーちゃんとの出会いで
私は30代になって、
「子ども時代」をやり直したのです。
私の存在ごとを愛し、
認め、抱きしめてくれた人。
初めて、安心して甘える
子どものように過ごせる場所。
お母さんに
抱きしめてもらう喜び、
信じてもらえる力強さ
見守られている安心感。
その一つずつに
愛を感じながら
いろんなものを・・・
取り戻してきました。
そして、私の中の
「愛」という概念が
書き換わったと思っています。
わたしも自分の子どもに、
こんな愛を与えたい。
悲しくなったら
辛くなったら
さみしくなったら
「よくがんばったね」って
ママはいつでも抱きしめてあげるから。
ママはどこにもいかないから
勇気出して挑戦してきてごらん!
ママはいつでもここにいるし
いつも見てるよ。
ちゃーんとそばにいるからね。って。
認めてもらえるからこそ
信じてもらえるからこそ
一人じゃないからこそ
勇気に変わることを、
私が人一倍、実感したから。
最近、ふーママは忙しいけれど、
久しぶりにLINEをくれた。
寝る前に、
「じゅり、今日もよく頑張りましたね」
と書いてくれていた。
その言葉に、
懐かしさが込み上げた。
何でかっていうとね・・
ふーちゃんに出会った頃の
私は心がボロボロすぎて
心配で仕方なかった
ふーちゃんは、その言葉を
毎日かけてくれていたから。
そしてね、いつも
「じゅりは、もう幸せになっていいんだよ」って。
昨日は、なぜか、
ふと長女の気分になった。
(私、兄弟いないけどね。笑)
夜が更け、みんなが寝静まったとき、
ママを独り占めしているような感覚だった。
いろんな話をした後に・・・
「よくここまで成長しましたね」
「いろんなこと、頑張ってきたね」
「ママはじゅりのこと、誇りに思ってるよ。」
「いい子に育ちました。」
「ありがとう」って。
もう涙腺崩壊しちゃって。笑
ママの愛って
本当に偉大だね
「愛」は、条件ではなく、
ただそこにあるものなんだよね。
血はつながってないけどさ
本当の私のママみたい。
ふーまま〜
ママがくれた愛を!!
この愛を、私も伝えていくー!!